AIの基礎
AIを上手に使うには、まずAIが何を得意とし、何を苦手とするかを知る必要があります。仕組みがわかれば質問が変わり、質問が変われば結果が変わります。
人工知能は魔法でもなければ、人間のように考える存在でもありません。たくさんの例から規則性を見つけ、その規則性を使って新しい入力への答えをつくり出す計算の仕組みです。この一点を正しく押さえるだけで、AIの答えをいつ信じ、いつ疑うべきかを判断できるようになります。
この講座は、仕組み(第1〜4講)、対話の方法(第5〜6講)、安全な使い方(第7〜8講)、仕事と勉強への活用(第9〜10講)の順に組み立てています。数式はほとんど使いません。数学的な背景が気になる方は、「数学の基礎 第10講」の「AIを理解するための数学」もあわせてご覧ください。
特定のサービスの使い方は扱いません。サービスは数か月ごとに変わりますが、データから学ぶ機械の性質や、よい質問の条件は簡単には変わらないからです。
- AIを使ってみたものの答えにばらつきがあり、どう尋ねればよいかわからない方
- AIがどのように動くのかを、数式なしで大きな流れとして理解したい方
- 仕事や勉強でAIを使いながら、間違った答えや個人情報が気になっている方
- 子どもや生徒にAIの正しい使い方を説明する必要がある方
講義一覧
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1講
🤖 AIとは何か — ルールと学習
従来のプログラムは人が書いたルールに従い、今日のAIは例となるデータからルールを見つけ出します。この違いが、AIの長所と短所を同時に説明してくれます。
約14分 -
2講
📊 機械学習の基本 — データ・モデル・学習・評価
機械学習とは、データを集め、モデルを決め、誤差が小さくなるように学習させ、初めて見るデータで評価するという過程です。最後の評価がいちばん重要です。
約15分 -
3講
🧠 ニューラルネットワークの直観 — 小さな計算が集まって判断になる
人工ニューラルネットワークのニューロン一つは、「掛けて、足して、ふるいにかける」という単純な計算です。この計算を数多く積み重ねると、写真を見分け、文章を理解する複雑な判断になります。
約18分 -
4講
💬 大規模言語モデルはどうやって言葉をつくるのか
大規模言語モデルは、「ここまでの文章の次に来る最ももっともらしい断片」を選ぶことを一つずつ繰り返して文章をつくります。この仕組みがわかると、AIの長所と短所がまとめて理解できます。
約18分 -
5講
✏️ プロンプトの基礎 — 望むことを正確に伝える
プロンプトはAIに渡す作業指示書です。目的・文脈・条件・形式の四つをそろえれば、同じAIからでもずっと役に立つ答えを得られます。
約17分 -
6講
🧩 プロンプトの応用 — 役割・例・段階・形式
基礎の四つの要素に、役割・例・段階・形式のテクニックを加えれば、複雑な仕事も安定してAIに任せられます。テクニックは魔法ではなく、「よりはっきりした指示」の別名です。
約19分 -
7講
🔍 ハルシネーションと検証 — もっともらしさを疑う方法
AIの答えはもっともらしさに従うため、もっともらしいけれど間違った内容が混ざることがあります。どんな答えが危ないかを知り、確かめる習慣をつければ、AIを安全に使えます。
約17分 -
8講
🛡️ 個人情報・著作権・倫理 — 責任をもって使う
AIを使う人には三つの責任があります。入れる情報を守ること、他人の創作物を尊重すること、そして結果を自分の名前で出す前に確かめることです。
約17分 -
9講
🤝 AIと働く方法 — 任せる、確かめる、つなげる
AIを仕事に上手に使う人は、仕事を細かく分けてAIに合った部分を任せ、確かめるポイントを決めておき、よくする仕事はひな形にして繰り返し使います。
約17分 -
10講
🌱 AI時代の学習戦略 — 基礎が質問をつくる
AIは学びを速くしてくれますが、考えることを丸ごと任せてしまうと実力は身につきません。基礎があってこそ、よい質問をし、答えを検証できます。この講義は、このサイト全体のしめくくりです。
約16分